現地時間3月19日(水)、イタリアバレーボール男子スーパーレガのプレーオフ準々決勝ミラノ対ヴェローナの第3戦が行われました。
レギュラーシーズンを2位で通過し、ここまで2連勝で準決勝進出に王手をかけていたのはホームのヴェローナでしたが、同7位通過で日本代表の大塚達宣所属のミラノが意地を見せます。
この試合、大塚はアウトサイドヒッターとしてスタメン出場。
第1セット、出だしからセッターのクリステンソン(アメリカ)がサービスエースを決めるとそこからケイタ(マリ)を中心に得点を重ねて10-13と中盤まではヴェローナがリード。しかしレゲルス(ベルギー)のスパイクやマシュロヴィッチ(セルビア)とカネスキ(イタリア)のミドルブロッカーコンビの活躍でミラノが19-17と逆転。そこからさらにヴェローナが追い付いてデュースに入りますが、最後はミラノの若手イキノ(イタリア)がヴェローナのダルラン(ブラジル)をブロックして26-24でミラノがセットを先取します。
第2セット、ミラノはオポジットのレゲルス、ヴェローナはアウトサイドヒッターのケイタとサニ(イタリア)を中心に得点を重ね、点差が離れないまま18-18と試合が進みます。ここからイキノのサービスエースやヴェローナの連続アタックミスで23-19とミラノが一気にリードを広げますが、この後ミラノにもミスが続いて24-24と再びデュースへ。しかし最後は大塚の強烈なサーブから、相手のブロックに苦しみながらもイキノがスパイクを決めきって26-24でミラノが再びセットを取り切ります。

第3セット、序盤にケイタのスパイクなどでヴェローナが2-6とリード。そこからミラノがレゲルスのスパイクやカネスキのブロックで16-15と中盤に逆転し、20-20と競ったまま終盤を迎えます。しかしここからレゲルスが計4本のアタックミスを犯してミラノが得点できず、22-25でヴェローナがセットを取り返します。
第4セット、出だしからマシュロヴィッチが連続ブロックを決めるなどして7-4とミラノがリード。その後も大塚のアタックやブロックなどでミラノが得点を重ねて14-11とリードを保ちます。しかしモジッチ(スロヴェニア)、ジローニ(イタリア)、ケイタがサービスエースを決めてヴェローナが19-18と逆転すると、更にクリステンソンのブロックやケイタのスパイクで確実に得点を決めて23-25とヴェローナがこのセットを取り切ってフルセットに持ち込みます。

第5セット、ミラノのサーブからスタートとなりましたが、序盤で大塚がサービスエースを決めて3-2とミラノが一歩リード。そこからミラノは大塚、ヴェローナはモジッチのアタックなどで得点を重ねて9-8と試合が進みます。そこからまずモジッチのアタックミスで10-8となると、さらに大塚が2連続エースを決めて12-8、レゲルスのスパイクとマシュロヴィッチのブロックで14-8となり、大塚のサーブからの5連続ブレイクでミラノが一気にマッチポイントを握ります。そして最後はミドルブロッカーのマシュロヴィッチがこの日8本目のブロックでケイタを止めて15-10でミラノが5セット目を取り切ります。
この結果、3-2でミラノがヴェローナに勝利しました。また試合のMVPには大塚達宣選手が選ばれました。
ミラノ - ヴェローナ
3-2 (26-24, 26-24, 22-25, 23-25, 15-10)
MVP:大塚達宣 17得点(アタック13、サーブ4、ブロック1)、アタック決定率62%、サーブレシーブ成功率50%
スタッツ:https://www.legavolley.it/match/40132
ミラノが最初に2セットを連取してからヴェローナが2セットを取り返すという展開は、同様の展開だった準々決勝第2戦を思い出させ、そのときはヴェローナが勝利したので今回もヴェローナの大逆転で終わるのではと思っていました。
しかしそこに待ったをかけたのがタツノリ・オオツカ。

第5セットでギアを更に上げ、このセットだけで5得点(アタック2、サーブ3)。特にサーブが凄まじく、エース3本を含む6ブレイク。正に大塚劇場でした。
僕は配信で見ていましたが、「前回と同じ負け方は繰り返さない」という強い意志と勝利への執念がボールに籠っていたように感じました。怪我からスタメン復帰してまだ3週間ですが、ここに来て今季最高に近いパフォーマンスを発揮し、コッパイタリア優勝チームを相手に勝利を掴む。カッコ良すぎでしょう。痺れました。
もちろん彼だけでなく他のミラノメンバーのパフォーマンスもすばらしかったと思います。特に大塚と対角を組むアウトサイドヒッターのイキノの活躍が目立ちました。大塚が怪我をした直後は攻守ともに頼りなかったですが、レギュラーシーズン後半戦をスタメンとしてプレーし大きく成長し、攻守ともに高いレベルでのプレーを見せてくれました。
現在レギュラーシーズンを通してチームを支えた元東レアローズ静岡のレチネ(イタリア)が怪我をしていて、アウトサイドヒッターは控えがいない状況なので、大塚・イキノコンビのパフォーマンスは第4戦でも大きなカギとなるでしょう。
あとはセッターのカショパ(ブラジル)がしっかりレゲルスに高いトスをあげてくれれば、レゲルスも連続でミスしないはず!(笑)

ただし相手はモンスター集団ヴェローナ。起用方法から察するにオポジットのダルランのコンディションがあまりよくなさそうですが、第4戦までにはきっちり修正してくることでしょう。
準々決勝第4戦は、現地時間21日(土)20:30からミラノホームで行われます。
Photo: legavolley.it, Powervolley Milano