ミドルブロッカーは西本が存在感

ミドルブロッカーの4人も同じくらいの出場機会が与えられました。
初日は前半2セットが小野寺とラリー、後半2セットが西本と佐藤が出場。2日目はセットごとに組合せを変えての出場となりました。
ネーションズリーグファイナルラウンドでは小野寺と佐藤の2メートルオーバー組がスタメンでしたが、ブルガリア戦2日間全体を通して一番印象に残ったのは西本。
長い滞空時間からのクイックは決定力がありましたし、初日はブロックでも2得点。あと何と言っても試合後のアクションがいいです笑。しかしやはり189cmと小柄なのでスタメンは難しいかもしれませんが、ゲームチェンジャーやムードメーカーとして彼はチームに必要な存在だと思います。
そして初日は佐藤、2日目はラリーがそれぞれアタックとブロックで存在感を見せていました。小野寺が他の3選手と比べると少しインパクトが薄かったです。
ただ数字に表れないプレーの質(パスなど)の高さは流石の小野寺でしたね。逆に佐藤のショートサーブの処理だとかはちょっとヒヤッとします。
ミドルブロッカー陣にはこのうち1名が世界バレー14人からのメンバー落ちの可能性も残っているので、次のイタリア戦でのアピールも必死でしょう。
アウトサイドヒッターはサバイバル、甲斐が一歩リードか

ミドルブロッカーと共にメンバー落ちの可能性が残っているアウトサイドヒッター陣。
ただ上記の石川と髙橋が外れることはないと思うので、残りの甲斐、大塚、富田にはメンバー落ちの可能性があります。
その中でもベンチに入りに一歩リードしているように見えるのが甲斐です。
何より彼には他のアウトサイドヒッターの選手にはない2メートルの高さがありますし、今回のブルガリア戦でも2日目に高い決定率でアタックを決めて逆転勝利の立役者のひとりとなりました。苦手とされていたサーブレシーブでも大崩れせず、着実な成長を遂げています。
あとは大塚と富田が残りますが、今回初日に1セット、2日目に2セットのフル出場機会があった大塚に対し、富田のフル出場は初日の最終セットのみであとはリリーフサーバー+守備固めでの起用でした。
どちらも攻守にバランスのとれた選手で、スタメンの石川・髙橋が崩れたときの第3のアウトサイドヒッターとして思い浮かぶ選手ですが、高さやここまでの代表・クラブでの国際経験を考えると個人的には大塚がややリードしているかなと思います。
オポジット西山もよかった

スタメンオポジットは宮浦様で決まりでしょうが、控えの西山もとてもよかったです。特に2日目は甲斐とのツインキャノンが無双でした。サーブもいいし、ブロックも高いです。すばらしい。
イタリア戦の選手起用、采配にも注目
次のイタリアとの壮行試合(強化試合)が、世界バレーに向けたメンバー選考やスタメン決めの最終テストとなると思います。イタリアはブルガリアよりまた数段レベルの高いチームなので、このチームに対して各選手たちはさらに大きく試されることになるでしょう。
ティリ監督の采配に注目です。

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Photo:Volleyball World