本日8月22日(金)からいよいよ開幕となるバレーボール世界選手権2025女子大会。
今年の日本代表チームは昨年からチームの中心だった古賀紗理奈が引退しましたが、史上初の外国人監督であるアクバシュ監督の下で新チームが始動。
世界バレーの前哨戦となった今年のネーションズリーグでは、持ち前の堅いディフェンスに加え、強力なサーブと石川真佑、佐藤淑乃、和田由紀子の3本柱を中心としたキレのあるアタックで次々と勝利を重ねました。
最終的に4位とメダル獲得まであと1歩届きませんでしたが、世界バレーでのメダル獲得の可能性を大きく感じさせてくれた大会でした。
そして個人的にも、世界バレーで女子日本代表チームがメダルを獲得できる可能性はとても大きいのではないかと思っています。
なぜなら対戦の組み合わせにとても恵まれているからです。
どういうことかと言うと、日本は世界バレーで、今年のネーションズリーグで敗れた4チーム(イタリア、中国、ブラジル、ポーランド)とは決勝戦(または3位決定戦)まで対戦しないような組み合わせになっているのです。

詳しく説明していきましょう。
まず予選プールHで対戦するのは世界ランキング9位のセルビア、16位のウクライナ、44位のカメルーンです。世界ランキング5位の日本は同プールの中ではランキングが最上位となります。
初戦のカメルーンは楽に勝てるでしょう。次のウクライナは今年のヨーロッパゴールデンリーグで優勝し、来年のネーションズリーグ参加権を得た今勢いのあるチームですが、こちらも問題はないと思います。
ただしセルビア戦は難しい試合となるかもしれません。ネーションズリーグでは日本が3-0で快勝しましたが、世界バレーでは世界ナンバーワンアタッカーのひとりとも言われるボシュコヴィッチが帰ってくるので、苦戦を強いられることが予想されます。
しかし仮にここでセルビアに敗れても、プール予選は2位以上で通過できるので、予選突破にはまったく問題ないです。

そしてトーナメント初戦で対戦するのがプールAを勝ち上がってきたチーム。おそらくタイ、オランダ、スウェーデンのどこかと対戦すると思います。
どのチームも今の日本なら勝てると思いますが、ネーションズリーグでフルセットまで追い詰められ、会場の大声援を受けるであろうタイとの対戦はできれば避けたいですね。
そして準々決勝はまたセルビアとの再戦になる可能性が高いです。ここが今大会の大きな山場になるのではないかと思っています。ここを意地でも勝ち切りたい。
そこを勝って準決勝に進むと、プールDとEから勝ち上がってきたチームとの対戦になります。ここはトルコが最有力候補、次点でアメリカです。
トルコはネーションズリーグの準々決勝でフルセットで日本が勝利した相手で、相性的にも悪くないと思います。またアメリカとの対戦は今年まだはありませんが、今年のアメリカに対しては日本の方が上手な印象です。
そして準決勝に勝って決勝戦に進んだところでようやくプールB、C、F、Gのチームとの対戦、つまりネーションズリーグで敗れた4チーム(イタリア、中国、ブラジル、ポーランド)のどこかとの対戦となります(おそらく決勝に上がってくるのはイタリアでしょう)。
長々と説明してきましたが、つまりは日本が苦手とするチームとの試合が決勝戦または3位決定戦までないのです。これは大チャンスです。大大大チャンスだとも言っていいです。
(逆に世界ランキング1位~4位のチームが片方の山に集中しちゃっているのはなんとも不びんですが笑。)
とにかく今回の世界バレーは、組み合わせ的に銀メダル以上、決勝進出の可能性がかなり高い。
天王山は9月3日(水)のセルビア(仮)との準々決勝!頑張れニッポン!!

試合はテレビ放送ほか、U-NEXT、VBTVで配信予定 ▼

関連リンク
Photo:Volleyball World