予選ラウンドではイタリアが3-2で勝利
予選ラウンド第2週に対戦したときにはイタリアが3-2 (25-17, 23-25, 21-25, 25-20, 15-11)でポーランドに勝利を収めている。
しかしフルセットというスコアが物語っているように、どちらにも勝てる可能性のあった試合だった。また特にポーランドはこの時からベンチ入りメンバーを約半数変えているので、いずれにしても予選の結果は参考程度といったところだろう。
また両国の東京五輪後の2022年から去年までの公式戦対戦成績は4勝4敗と正に五分五分。従って今回の決勝戦も白熱した試合となることは間違いないだろう。
トシキの試合予想
イタリアやや優勢か

個人的にはポーランドを応援しているが、今回はイタリアがやや優勢だと考えている。
上記のようにポーランドはOPササク、イタリアはOHミケレットと、どちらもポイントゲッターの得点力には目を見張るものがある。
しかしポーランドのSコメンダのここまでの組み立てを見るとセットがサイドに偏重していて、クイックやパイプといったコート中央からの攻撃がとても少ない。ラリー中では準決勝はゼロだったのではないかと思う。
一方でイタリアのSジャネッリの方がOHミケレットを中心としつつも、アタックエリアをうまく散らした攻撃を展開できている。
準決勝でスロベニアがイタリアからセットを奪った時も、スロベニアのパイプ攻撃がキーだった。単調な攻撃はハイレベルなブロッカーの前では格好の餌食である。
またポーランドはアウトサイドヒッターに不安要素を抱えている。
まずOHレオンはサーブは相変わらず好調だが、このファイナルラウンドではアタックを決め切れていない。アタック効果率は準々決勝が0%、準決勝が-10%と酷い数字だった。
そしてOHフォルナルは準決勝2セット目途中で着地時に左足首を捻った。直後に応急処置をしてそのままプレーを続けていたのでそれほど深刻なものではないと思われるが、3セット目は大事をとってベンチに下がった。
おそらく決勝では彼に代わってOHセメニウクがスタメン起用されると思う。もちろんOHセメニウクも一流選手で、日本戦とブラジル戦ともにパフォーマンスは素晴らしかったが、それでも選手がひとり欠けたことへの不安は拭えない。
一方、イタリアのアウトサイドヒッターのOHミケレットとOHラヴィアは怪我なく攻守とも安定しており、予選ラウンドのポーランド戦で活躍したOHボットロといつ出ても抜群の安定感を誇るOHポッロが控えている。
その他オポジットとミドルブロッカー全体の経験値もイタリアの方が上手だ。
したがってイタリアの方がやや優勢であると僕は考える。
しかし、このファイナルラウンドでのポーランドのOPササクは、この予測をひっくり返す可能性を秘めているほど絶好調であることを付け加えておきたい笑。

8月3日(日)の試合日程
※日本時間表記
3位決定戦 16:00〜
ブラジル vs スロベニア
決勝戦 20:00〜
イタリア vs ポーランド
※決勝戦のみU-NEXTでも配信▼
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Photo:FIVB




