日本がポーランドに勝つには
日本代表は2009年以来公式戦でポーランド代表に14戦14敗と一度も勝てていない(親善試合では2023年と2024年にフルセットで勝利)。その14戦のうちフルセットになった試合もひとつもない。
今回の試合も日本にとってはとても厳しい試合となると思う。
今大会のポーランドはOPクレクやMBビエニエク、Sヤヌシュなどパリ五輪でスタメンだったメンバーが複数人参加していないが、それでも世界ランキング1位をキープできるほどの強さを保っている。
おそらく日本が勝てる確率は多く見積もって2割程度といったところだろう。それでも日本がポーランドに勝つためのポイントを3つまとめてみた。

①サービスエースを取らせない
まずポーランドの強烈なサーブに対して、いかにサービスエースを取らせないかが大事になってくる。サーブでリズムを作っていくチームなので、サーブを耐えて相手にストレスをかけたい。おそらく試合ではOH石川が相手のサーブターゲットとして狙われるだろうから、そこを上手くマネジメントしていきたい。
②攻めのサーブで相手のミドル攻撃を防ぐ
逆に日本はサーブで攻める。エースを取るのがもちろんベストだが、そうではなくても相手を崩してミドルブロッカーの攻撃参加を防ぎたい。上述のようにポーランドのミドルブロッカーは得点力が高く、逆に日本は相手のミドルブロッカーからのアタックに対するディフェンスが弱いので、少しでも相手ミドルブロッカーからの攻撃回数を減らして、ブレイクチャンスを増やしたい。
③ディープなスパイクで攻める
ポーランドのミドルブロッカーは機動力が高く、いないと思って打ってもヌッと現れてブロックポイントを奪っていく。そのリスクを少しでも下げるために、日本のアタッカーはアタックの通過点(ネットを通過するときの高さ)を意識して、スパイクを奥に打ち込んでいく意識が大事になってくるだろう。
またディーブスパイクが決まることで、フェイントなど前後に揺さぶりをかけることも容易になるので、ディーブに攻めることを基本とし、その上で多彩な攻撃を駆使してポーランドディフェンスを翻弄したい。
キープレイヤー
永露元稀(セッター)

最高到達点380cmとも噂されるレオンとのマッチアップを考えると、高さのある永露で戦いたい。
彼が日本のアタッカーの持ち味を生かし、かつポーランドブロッカーに的を絞らせないセットを試合を通して供給し続けられれば、日本の勝率はグッと高まるだろう。
日本の勝利は彼の指先に懸かっている。
試合日程
日本時間 7月31日(木) 20:00~
テレビ放送:BS-TBS
配信:U-NEXT or VBTV
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Photo:FIVB