バレーボールネーションズリーグ2025女子ファイナルラウンド(ポーランド)、日本は7月26日(土)に準決勝でブラジルと対戦し2-3 (25-23, 21-25, 18-25, 25-19, 8-15)で敗れた。
この結果、日本は27日(日)に3位決定戦をポーランドと戦う。
出場メンバー
日本
先発:S関(3)、OH石川(19)、MB宮部(5)、OP和田(20)、OH佐藤(14)、MB島村(10)、L小島/ 福留
途中出場:MB荒木(2)、MB山田(1)、S塩出(0)、OH岩澤(0)、OH北窓(0)
ブラジル
先発:Sロベルタ(0)、OHガビ(25)、MBディアナ(12)、OPロザマリア(9)、OHベルグマン(24)、MBジュリア(13)、Lマルセラ
途中出場:Sマクリス(2)、OPタイナラ(0)
試合レポート
第1セットは日本がOH石川のスパイクやサービスエースを中心に得点を重ねたほか、MB島村やOH佐藤らの計3本のブロックも決まり25-23で先取。
第2、第3セットはブラジルのブロック&ディフェンスに日本の攻撃がなかなか通らなかった一方、ブラジルはOHガビとOHベルグマンのスパイクやミドルブロッカーのクイックとブロックで得点を重ね、21-25、18-25で連取。
第4セット、あとがなくなった日本はMB荒木をスタートから投入。このセットはOH佐藤のサービスエースなどサーブが機能したほか、ブロックでもよくタッチを取ってブラジルのアタック得点を防いだ。また攻撃面ではOP和田を中心に得点を重ね、25-19日本が取り返してフルセットへ。
第5セットは序盤からブラジルのブロック&ディフェンスを前に日本のアタックが決まらず、1-5とブラジルに大きくリードを許すと、その後もブラジルがOHベルグマンを中心に得点を重ねる。日本もOH石川が高い決定力でスパイクを決めていくが、最初の点差が埋まらず8-15でブラジルがセットを取り切り、日本は2-3で敗れた。
試合スタッツ▼
https://vnlw.volleystation.com/en/matches/2227596/
個人的MVP
石川真佑

アウトサイドヒッター
19得点(アタック17、サーブ1、ブロック1)
アタック効果率23%
サーブレシーブ成功率65%
アタックに関しては苦しい時間帯もあったがチーム2位の19得点をあげチームをけん引。また特にこの試合は献身的な守備が光り、ギリギリのところをワンハンドレシーブで拾い上げるなどチームのピンチを何度も救った。
ガビ・ギマラエス

アウトサイドヒッター
25得点(アタック24、ブロック1)
アタック効果率33%
サーブレシーブ成功率50%
予選ラウンドに続き、攻守に渡る活躍で日本を苦しめたガビ。あの試合と比べるとアタックミスがやや増えたが、それでもそのミスを補って余るパフォーマンスを披露。攻撃面では対角のOHベルグマンと共に2枚看板として得点を量産し、守備面では高いレシーブ力でチームに安定感をもたらした。
トシキのコメント
日本はフルセットで惜しくも敗退。
4セット目をすごくいい形で取りそのままの勢いで5セット目に行きたかったが、序盤でブラジルの堅守に対してサイドアウトが取れず、結局序盤の点差を最後まで詰めることができなかった。
しかし予選ラウンドでほとんど何もできずに0-3で敗れたことを考えると、日本チームは大きな成長を遂げたとプラスに捉えてよいだろう。サーブもブロックもあの試合と比べると見違えるほど改善されていたと思う。
ただやはりブロックが高くかつフロアディフェンスもよいチームに対して、どれだけスパイクの得点力をあげられるかが今後の課題となりそうだ。ブラジルのディフェンス力は最後まで脅威だった。
さてブラジルには敗れたが、まだ3位決定戦が待っている。
地元ポーランドとの対戦となるので、会場内は12000人の完全アウェイとなることが予想される。
ポーランドはもちろん高さのあるチームであるが、ブラジルほどのフロアディフェンス力はないし、実際に予選ラウンドでは既に1勝をあげているのでやりやすくはあるだろう。
ポーランドファンの圧力に屈することなく、試合を楽しんで勝利を掴み取ってほしい。

次戦情報
3位決定戦 vs ポーランド
7月27日(日) 23:00~
VNL視聴方法
VNL2025の視聴方法については以下にまとめています↓
関連リンク
Photo:FIVB