ここまでそれぞれのチームが2週、計8試合を終えたバレーボールネーションズリーグ男子。本記事では大会全体のここまでの簡単なふりかえりと筆者が選ぶベスト7を紹介する。
予選ラウンド順位表(第2週終了時点)
1 ブラジル 7勝1敗 20P 23/8セット
2 ポーランド 6勝2敗 18P 21/10セット
3 イタリア 6勝2敗 17P 21/12セット
4 日本 5勝3敗 15P 18/11セット
5 フランス 5勝3敗 15P 19/12セット
6 ウクライナ 5勝3敗 15P 19/14セット
7 アルゼンチン 5勝3敗 13P 17/15セット
8 ドイツ 4勝4敗 15P 19/16セット
9 キューバ 4勝4敗 13P 18/17セット
10 イラン 4勝4敗 12P 17/18セット
11 ブルガリア 4勝4敗 11P 14/15セット
12 スロベニア 4勝4敗 11P 13/16セット
13 アメリカ 4勝4敗 10P 13/17セット
14 カナダ 3勝5敗 11P 15/17セット
15 中国 2勝6敗 7P 8/19セット
16 トルコ 2勝6敗 6P 8/18セット
17 オランダ 1勝7敗 4P 9/22セット
18 セルビア 1勝7敗 3P 7/22セット
ブラジルが単独首位も混戦模様
第2週終了時点ではブラジルが7勝1敗で単独首位につけている。
ブラジルは長年チームを支えたセッターのブルーノら複数の選手が代表を引退。また日本でもプレーしているベテランのルカレッリも不在の中、セッターのフェルナンドを中心に勝ち星を重ねた。
ブラジルのあとにはポーランドとイタリアが6勝2敗で続く。
ただその下は日本を含む5勝3敗のチームが4つ、さらに4勝4敗のチームが6つと、10チームが拮抗した状態となっている。
そもそも男子大会にはすでに全勝チームも全敗チームもおらず、1位のブラジルが唯一敗れた相手も現在9位のキューバで、6位のウクライナともフルセットだった。
つまり混戦状態となっているのが今の男子バレーだ。
ファイナルラウンドに進むには、開催国の中国を除いて7位以内に入る必要があるが、予選ラウンドの残り4試合で現在首位のブラジルが4連敗して予選敗退となってしまう可能性もあり得る。
チームによって選手起用法は様々、ただ強豪国が結局強い
ここまでの選手起用法はチームによって様々だ。
イタリアのようにここまでで既に昨年のパリ五輪とほぼ同じメンバーを揃えているチームもあれば、日本のようにパリ五輪で控えだった選手を中心に挑んでいるチームもある。
さらにはポーランドのようにパリ五輪でベンチ入りすらしていないメンバーでほとんど戦っている国もあったりする(ポーランドの選手層の厚さは本当に異常だと思う)。
ただし昨年までの主力メンバーがいくら入っているがどうかに関係なく、基本的には大会前に世界ランキングで上位だった国がそのまま今大会でも好成績を維持している。
例外的に大会前に世界ランキング14位だったウクライナが予選6位とかなり健闘しているし、逆に大会前に世界ランキングで3位だったアメリカは若手主体のチームで予選13位と苦戦している。
しかし各チームとも新戦力や若手選手が台頭していることは間違いないだろう。
第3週からは日本を含めて更に主力選手を揃えてくるチームが少なくないようなので、今後順位が大きく変わることもあり得るだろう。
そして何位であろうとファイナルラウンドに進みさえすれば、どのチームにも優勝の可能性が十分にある。
