5月16日(金)にヨーロッパチャンピオンズリーグ準決勝、石川祐希所属のペルージャ(イタリア)がハルクバンク・アンカラ(トルコ)に3-0(25-23, 25-23, 25-22)で勝利し、決勝進出を決めた。石川はスタメン出場で両チーム最多20得点を挙げて勝利に貢献した。決勝戦は日本時間18日(日)27:05から。
試合レポート
スタメン(P1から)
ペルージャ:OPベンタラ、OH石川、MBロセル、Sジャネッリ、OHプロトニツキ、MBソレ、Lコラチ
ハルクバンク:Sマア、OHコーイ、MBマティッチ、OPショトラ、OHレアル、MBタヤズ、Lドゥネ
第1セット:石川のパイプ攻撃が炸裂、ブロックも光ったペルージャ
序盤はOH石川がサーブレシーブに苦しみ、OHレアルのスパイクなどでハルクバンクが1-5とリード。しかし中盤にOH石川のサービスエースやパイプ攻撃が決まって14-13とペルージャが逆転する。その後お互いにブレイクを取りながら22-22と試合が進む。そこかたOH石川がパイプ攻撃を続けて決めて24-23とすると、最後はOPベンタラのブロックが決まり25-23でこのセットをペルージャが取り切る。
第2セット:引き続き石川が絶好調、ペルージャが点の取り合いを制す
MBロセルのブロックなどでペルージャが7-4と先行するも、その後ペルージャにミスが続くなどして10-10とハルクバンクが同点に追いつく。そこからはお互いにブレイクを出しながら追いつき追いつかれを繰り返す。その間ペルージャはOH石川とOPベンタラ、ハルクバンクはOHコーイとOHレアルを中心に得点を重ね19-18と試合が進んだ。終盤にリリーフサーバーのOPエレラのエースなどでペルージャが22-18と抜け出したかと思われたが、OHコーイのサービスエースなどでハルクバンクが23-22と食らいつく。しかし最後はハルクバンクのサーブがミスとなり25-23でこのセットもペルージャが取り切る。
第3セット:石川とベンタラのツイン砲とソレのブロック
出だしはSマアのブロックやMBビダクのサービスエースで0-4とハルクバンクがリード。しかしMBソレのブロックなどで6-6とペルージャが追いつくと、さらにラリーからOPベンタラがスパイクを決めて12-10と逆転する。その後もハルクバンクはポイントゲッターだったOHレアルの決定率が下がった一方、ペルージャはOPベンタラのサービスエースやOH石川のスパイクなどで連続得点を決めて18-13と点差を広げる。終盤にハルクバンクはOPショトラのブロックなどで22-21と1点差まで詰め寄るも、ペルージャがMBソレのブロックで24-21と先にマッチポイントを握る。その直後のOH石川のサーブで、着地後に脚をつるというアクシデントがあったが(OH石川は普通選手登録だったLピッチネッリと交代した)、最後はハルクバンクのサーブがミスとなり25-22でこのセットも取り切ったペルージャが3-0で勝利した。

注目選手の活躍
OH石川祐希(ペルージャ)

20得点(アタック17、サーブ2、ブロック1)、アタック効果率48%
1セット目序盤から相手のサーブに苦しんだが、その後はそのミスを補って余る大車輪の活躍を見せてチームを勝利に導いた。両チーム最多20得点、アタック効果率48%とアタックが絶好調で、特にコート中央からのバックアタックであるパイプ攻撃はほぼ100%決まってたというくらいに高い決定率だった。キレキレだった。MVPを獲得したイタリアリーグ最終戦の活躍も素晴らしかったが、今日の試合ではそれ以上のハイパフォーマンスを見せてくれた。ただその代償だっただろうか、3セット目最終盤で脚をつってしまい交代を余儀なくされた。決勝戦までは1日空くので、コンディションを万全にして決勝戦に臨んでほしいと思う。決勝戦でもこの調子をキープできれば、優勝並びに大会MVPも夢ではないだろう。
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Photo: CEV