5月10日(土)にポーランドプルスリーガ決勝第4戦でルブリンがザビエルチェに3-0(25-22, 25-15, 25-18)で勝利し、プルスリーガ初優勝を決めた。
表彰式の後、ルブリンのマッシモ・ボッティ監督(イタリア出身)にお話を聞いた。
T:おめでとうございます。今の気持ちはどうですか?
ボッティ:ありがとう。正直、今は少し不思議な気持ちだね。まだすべてを理解しきれていない。でも本当に、本当にうれしいよ。今日だけじゃなく、この長いシーズンをこのクラブと過ごせたこと、そのシーズンの最後をこのような形で迎えられて本当に幸せなんだ。でもちょっと寂しさもある。何かが終わった、そんな感じもあるからね。
T:ファイナルを振り返って。初戦と第2戦はストレート勝ち、第3戦は敗戦。そして今日の第4戦も第1セットはザビエルチェにリードされましたが、そこからの逆転勝利でした。
ボッティ:彼らはこのファイナル期間中に重要な選手(グロゼル)を補強してレベルを上げてきた。その補強が彼らを再び競争力のあるチームにした。決勝戦をすべて3-0で勝つなんて普通はあり得ない。リーグで最も強い2チームが戦っているんだから、当然接戦になる。勝ったり負けたりするのが普通なんだ。でも一番大事なのは最後の試合に勝つこと。そしてそれを僕たちはやってのけた。
T:今シーズンはチャレンジカップではイタリアの強豪チヴィタノーヴァに勝って優勝しましたし、このポーランドリーグでもレギュラーシーズン首位だったヤストシェンブスキ・ヴェンギェルなど並み居る強豪を次々と倒して優勝されました。あなたはどんな「魔法」を使われたのですか。
ボッティ:ありがとう(笑)。でも「魔法」なんてないよ。あるのはただハードワークだけだよ。最初から自分の仕事を信じ、選手たちを信じ、このグループを信じること。苦しい時期はみんなで団結して冷静さを保ち、それでも信じて努力を続けてきた。そうすることで特別なことは起きる。そして今シーズンはこうなった。だから何か特別な「魔法」なんてものはないよ。
T:あなたは2シーズン前にイタリアのピアチェンツァでコッパイタリア優勝という輝かしい結果を出したにもかかわらず解雇となり、その後ルブリンの監督となりました。この2シーズンはどういうものでしたか。
ボッティ:ピアチェンツァのことは過去のことで、正直あまり話したくないんだ。僕にとっては辛い時間だったから。でも今言えるのは、このクラブに感謝しているということ。僕を信じてくれて、チャンスをくれた。そして今、こうして信じられないような素晴らしいシーズンを祝っている。
T:将来的に日本のリーグで監督をすることに興味はありますか。
ボッティ:それは素晴らしい経験になると思う。もちろん、やってみたいよ。誰かが僕に連絡してくれるのを待ってるよ(笑)。日本のリーグはどんどん注目されてきてるしね。だから誰か電話して(笑)。

Photo: plusliga.pl, TOSHIKI