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関菜々巳所属のコネリアーノが欧州制覇&今季5冠達成!福留慧美所属のミラノは3位【欧州チャンピオンズリーグ女子】

現地時間5月4日(日)欧州チャンピオンズリーグ女子決勝と3位決定戦がイスタンブール(トルコ)で行われ、関菜々巳選手が所属するコネリアーノ(イタリア)が優勝、福留慧美選手が所属するミラノ(イタリア)が3位にそれぞれ輝いた。

前日の3日(土)に準決勝で両者は対決。試合はOHシュとOPハークがそれぞれ20得点以上をあげたコネリアーノが3-1 (25-21, 20-25, 25-17, 25-23) でミラノに勝利。S関は2、4セット目に途中出場、L福留はスタメン出場だった。両チームはこれで今季9回目の対戦となったが、すべてコネリアーノの勝利に終わった。

そして4日(日)、先に行われたのは3位決定戦のミラノ対ワクフバンク・イスタンブール(トルコ)。第1セットは出だしこそOHマルコヴァのスパイクなどでワクフバンクがリードしたが、OPエゴヌを中心に高いアタック決定率とサーブ、ブロックで得点を重ねたミラノが25-15と地元チームを圧倒。続く第2セットもOPエゴヌの決定率こそ落ちたもののミラノの優勢は変わらず25-19でミラノが取る。

第3セットは中盤までミラノリードで試合が進んだが、OPゼべジオールらの活躍でそれ以降逆転し、最後はミラノのミスにも助けられてワクフバンクが23-25でセットを取り返す。第4セットは中盤まで競った展開となったが、SオッロのサーブからOPエゴヌやOHカゾートのスパイクで4連続ブレイクを決めてミラノが終盤で抜け出すと、最後はOPエゴヌがスパイクを決めて25-18でこのセットをミラノが取り切る。この結果ミラノは3-1でワクフバンクに勝利し銅メダルを獲得した。

L福留はこの試合もスタメンで出場。今大会はシーズン中スタメン争いを繰り広げていたもうひとりのリベロのゲリンが普通選手登録となっていたため代わりがいないプレッシャーもあったかもしれないが、得意のディグを中心に安定したプレーを見せた。サーブレシーブでも相手に避けられ受数が少なかったものの、成功率44%(失点ゼロ)と安定していた。イスタンブールでも「ダイソン・フクドメ」は健在だった。

リベロ福留

決勝戦はコネリアーノとスカンディッチによるイタリア対決となった。試合は終始コネリアーノペース。

第1セットはOPハークがこのセットだけで9得点の活躍。スカンディッチのOPアントロポヴァも7得点と健闘するが、加えてブロック5本(うちMBファーが2本)を決めるなどしたコネリアーノが25-16と危なげなく先取。その後も第2セットはOHガビやOHシュを中心にコネリアーノがチームアタック効果率66%という驚異的な攻撃力を見せる。スカンディッチはOHラディンズのアタックを中心に食らいつこうとするも、25-21でこのセットもコネリアーノが取る。

第3セットはコネリアーノのアタックミスやOPアントロポヴァのサービスエースもあり中盤まで競った展開となる。しかしOHガビやOHシュのスパイクで点差をつけると、さらにOPハークのサービスエースでコネリアーノがマッチポイントを握る。最後はMBキリケッラがOPアントロポヴァのスパイクをブロックして25-19でこのセットも取り切ったコネリアーノが3-0でスカンディッチに勝利。2年続を3回目のヨーロッパ制覇を達成した。

S関は3セット目のみ終盤でリリーフサーバーとして出場。残念ながらブレイクとはならなかったが、準決勝に続いて欧州バレー最高峰の舞台でコートに立った。

決勝戦でサーブを放つS関

コネリアーノはこれで今シーズン5冠(スーパーコッパ、コッパイタリア、イタリアリーグ、世界クラブ選手権、欧州チャンピオンズリーグ)を達成。今季は54戦53勝1敗(石川真佑所属のノヴァーラに1敗)、参加したすべての大会で優勝を果すという圧倒的な成績を残してシーズンを終えた。

去年は世界クラブ選手権に参加せず4冠で、コネリアーノは去年から女子バレーボール界の絶対的女王として君臨している。おそらく今のコネリアーノはどの代表チームよりも強い。来季も主力メンバーのほとんどが残留するので、コネリアーノ時代はまだまだ続くことになるだろう。ただ関はイタリアの別のチームへの移籍のうわさがあり、来季は正セッターとして古巣の女王と対峙することになりそうだ。

欧州チャンピオンズリーグ女子の2025最終順位と個人賞

優勝:コネリアーノ(イタリア)
準優勝:スカンディッチ(イタリア)
3位:ミラノ(イタリア)
4位:ワクフバンク・イスタンブール(トルコ)

優勝したコネリアーノ
3位のミラノ

MVP:イザベラ・ハーク(コネリアーノ)
ベストオポジット:パオラ・エゴヌ(ミラノ)
ベストセッター:アレッシア・オッロ(ミラノ)
ベストリベロ:モニカ・デジェンナーロ(コネリアーノ)
ベストミドルブロッカー1:マリナ・ルビアン(コネリアーノ)
ベストミドルブロッカー2:ヘナ・クルタギッチ(ミラノ)
ベストアウトサイドヒッター1:ガビ・ギマラエス(コネリアーノ)
ベストアウトサイドヒッター2:朱婷(コネリアーノ)
ベストヘッドコーチ:ジョバンニ・グイデッティ

MVPのハーク

Photo: CEV

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