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関菜々巳が日本人女子選手として初のイタリアリーグ制覇!福留慧美は準優勝【イタリアバレー女子PO決勝】

現地時間4月22日(火)イタリアセリエA女子PO決勝コネリアーノ(関菜々巳)対ミラノ(福留慧美所属)の第3戦が行われ、コネリアーノが3-0(25-22, 25-20, 25-21)でミラノに勝利した。この結果コネリアーノは決勝の対戦成績を3勝0敗としイタリアリーグ優勝を決めた。

試合はミラノのL福留はスタメン出場、コネリアーノのS関はベンチスタートとなった。

第1セット、序盤はOPエゴヌのスパイクなどで3-5と先にミラノが前に出たが、OPハークとOHガビのスパイクでコネリアーノが10-7とすぐに逆転する。そこからミラノがOPエゴヌのエースやSオッロのアタックで15-14と1点差まで迫り、さらにOHダルデロプのスパイクで19-19と同点に追いつく。しかしOPハークのスパイクで24-22と先にコネリアーノがセットポイントを握ると、最後はOPエゴヌのスパイクがミスになり25-22でこのセットをコネリアーノが取る。

第2セット、序盤はOPハークのスパイクなどでコネリアーノが7-4と先行する。その後もコネリアーノがOHガビのスパイク、OPハークのスパイクやサービスエースなどで確実に得点を重ねて18-12とリードを広げる。ミラノはMBクルタギッチのブロックで20-16とするも、その後コネリアーノがOHガビやOPハークで確実にサイドアウトを重ねて25-20でこのセットもコネリアーノが取る。

第3セットは序盤から競った展開となり、コネリアーノはOPハークとOHガビ、ミラノはOPエゴヌとOHカゾートを中心に得点を重ねて17-17と進む。しかしそこからOHガビのサービスエースなどでコネリアーノが21-17と一気に前に出る。ミラノはOPエゴヌのスパイクで23-21と2点差まで迫るも、最後はOHカゾートのスパイクがSヴォウォシュのブロックに捕まり25-21でこのセットもコネリアーノが取り切る。この結果3-0でコネリアーノが勝利し、スクデット獲得を決めた。

試合のスタッツはこちら

コネリアーノは第2戦に続いてストレートでライバルを下し、決勝戦トータルの失セットわずか1での優勝を決めた。この試合も中盤まではミラノと競ったセットもあったが、またしてもセット終盤での集中力の差が勝敗を分けた。勝負どころで点数を決めきれたコネリアーノに対し、ミラノが先にミスを出してしまった。

大会のMVPに選ばれたのはOHガビ。この試合でもチーム2位の16得点(アタック13、サーブ1、ブロック2)を上げ、アタック効果率50%、サーブレシーブ成功率60%攻守に渡ってチームを支えた。今季のコネリアーノにバランスをもたらしていた選手は間違いなく彼女だったであろう。

MVPのガビ

また最多得点の22点をあげたのはOPハーク。この試合ではややミスもあったが、決めるべきところでは確実に決める、本当に頼もしいオポジットだった。

残念ながらこの試合でS関の出番はなかった。

チームメイトのデジェンナーロと抱き合う関

ミラノのL福留は前回に続いてスタメン出場を果たし、献身的な守備でチームを支えた。しかし残念ながら今回もコネリアーノの強力アタッカー陣に行く手阻まれる結果となってしまった。

福留のレシーブ

しかしS関は日本人女子選手で初のイタリアリーグ優勝メンバーとなり、L福留は初の準優勝メンバーとなった。両選手とも海外挑戦1年目にしてすばらしい快挙達成となった。

またコネリアーノはこれで7季連続(コロナで中止となったシーズンを除く)8回目の優勝で、スーパーコッパ、世界クラブ選手権、コッパイタリアに続く今季4つ目のタイトル獲得となった。残すは来月にイスタンブール(トルコ)で開催される欧州チャンピオンズリーグファイナル4を残すのみだ。

欧州チャンピオンズリーグファイナル4にはミラノも参加するので、関、福留両選手のシーズンはまだ終わらない。チャンピオンズリーグではコネリアーノが五冠を達成するのか、ミラノがリベンジなるか、はなまた別のチームが優勝するのか。シーズン最後まで目が離せない。

Photo: legavolleyfemminile.it

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