イタリアリーグに遅れること3週間、もうひとつのバレーボール世界最高峰リーグとされるポーランド男子のプルスリーガでもプレーオフシーズンが始まった。
イタリアリーグ同様にレギュラーシーズン上位8チームで争われる。すべてホーム&アウェイ方式で、準々決勝と準決勝は先に2勝、決勝と3位決定戦のみ先に3勝したチームが勝利となる。
今季のプレーオフの組み合わせは以下のとおり。
ヤストシェンブスキ(1位) - チェンストホヴァ(8位)
ルブリン(4位)- ケンジェジンコジレ(5位)
ワルシャワ(2位) - ベウハトゥフ(7位)
ザビエルチェ(3位) - ジェシュフ(6位)
初日の28日(金)にまず行われたのがヤストシェンブスキ対チェンストホヴァの試合。
レギュラーシーズン首位通過を果たしたヤストシェンブスキは、ポーランド代表のOHフォルナル、MBフベル、OPカチュマレクら強力アタッカー陣をフランス代表のSトニウッティが巧みに操る多彩で効果の高い攻撃が武器。
一方のチェンストホヴァは昇格2季目で本格的な補強から一気に順位を上げたチームで、特にチェコ代表のOPインドラとイラン代表のOHエバディプールの2枚看板の得点力がチームを支えている。
しかしこの日のコートにOHエバディプールの姿はなかった。
第1、2セットともに序盤は競った展開となるが、中盤以降にヤストシェンブスキがブロック&ディフェンスから切り返してOHフォルナルらのスパイクで連続得点を決めてチェンストホヴァを突き放し、25-17、25-19と続けて取る。
第3セットはチェンストホヴァのOPインドラが奮闘し、このセットだけで10得点、アタック効果率75%の活躍で決めまくってデュースまで持ち込む。しかし最後はMBフベルがMBアダムチクのクイックをブロックで止めて26-24で締め、ヤストシェンブスキが3-0で勝利した。
アタッカー5人全員が高い効果率(チームアタック効果率50%!)で得点を重ねたヤストシェンブスキに対し、チェンストホヴァはOPインドラ以外の選手がそのブロック&ディフェンスを前になかなか決められず苦しい展開となった。
リーグ戦では1勝1敗でどちらもほぼ互角の試合展開を見せていたので、やはりチェンストホヴァとしてはOHエバディプールの復帰が重要となる。怪我ではなく体調不良のようであるが、次のチェンストホヴァホームの試合で元気な姿が見られることを期待したい。
ヤストシェンブスキ - チェンストホヴァ
3-0 (25-17, 25-19, 26-24)
MVP: Sトニウッティ
詳しいスタッツ

