試合レポート

髙橋藍パドヴァ、モンツァにストレートで敗れ今シーズンを7位で終える

イタリア男子バレーボールリーグセリエA5位決定戦準決勝、髙橋藍所属のパドヴァは現地時間5月7日(日)にアウェイでモンツァと対戦し、0-3(23-25, 33-35, 14-25)で敗れました。

髙橋は1, 2セット目に途中出場し2得点の活躍でした。

第1セットスタメン

パドヴァ

OH:ガルディーニ(イタリア)、デスメット(ベルギー)
MB:カネッラ(イタリア)、クロサート(イタリア)
OP:グッツォ(イタリア)
S:ゾッペラーリ(イタリア)
L:レッリ(イタリア)

モンツァ

OH:マー(カナダ)、ダヴィスキバ(ベラルーシ)
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:グロゼル(ドイツ)
S:フェルナンド(ブラジル)
L:フェデリチ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

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試合レポート

第1セット、序盤はパドヴァはデスメット、モンツァはマーを中心に得点を重ねて6-6と競ったまま試合が進みます。

そこからダヴィスキバとグロゼルの連続ブロックなどで4連続ブレイクを決めたモンツァが6-11と一気に抜け出すと、その後もダヴィスキバのスパイクなどで16-19とリードを保ちます。

パドヴァも途中出場のアスパルホフ(OP、ブルガリア)のサービスエースなどで20-20とパドヴァが同点に追いつきますが、グロゼルのサービスエースで21-23とモンツァが点差をつけると、最後はダヴィスキバのスパイクが決まり23-25でこのセットをモンツァが取ります。

第2セット、ディマルティーノやグロゼルのサービスエースで3-6と序盤からモンツァが先行します。

その後パドヴァもグッツォのスパイクなどで得点を重ねますが、モンツァもグロゼルやガラッシのスパイクなどで逆転を許さず、18-20とモンツァリードで終盤を迎えます。

そのままモンツァが21-24と先にセットポイントを握りますが、そこからパドヴァがガルディーニのサーブからグッツォのスパイクなどで24-24としてデュースに持ち込みます。

そこからパドヴァはガルディーニや途中出場の髙橋(OH)、モンツァはグロゼルを中心に得点を重ねて30点を超える大接戦となりますが、最後はダヴィスキバのサーブが髙橋の脇を抜けてエースとなり、33-35でこのセットもモンツァが取ります。

第3セット、序盤からグロゼルのサービスエースやダヴィスキバのブロックなどで5-8とモンツァがリードします。

パドヴァもアスパルホフのスパイクやガルディーニのブロックなどで13-14と1点差まで追いつきますが、その後フェルナンドのサーブからダヴィスキバのスパイク、フェルナンドのサービスエース、グロゼルのブロック、ディマルティーノのブロックなど怒涛の8連続ブレイクで13-23と一気にモンツァが点差を広げます。

そのまま最後は途中出場のマルティッラ(OH、イタリア)のスパイクが決まり、14-25でこのセットもモンツァが取りました。

この結果、パドヴァは0-3でモンツァに敗れました。

MVP:OHヴラド・ダヴィスキバ(18得点(うちサーブ1、ブロック5)、アタック決定率46%、サーブレシーブ成功率44%)

髙橋藍は2得点、アタック決定率100%、サーブレシーブ成功率50%の活躍でした。

これでパドヴァは5位決定戦敗退となり、最終順位を7位で今シーズンを終えました。

試合の感想など

ミラノに続きパドヴァもここでシーズン終了。

しかしミラノとは違い5位決定戦予選から来季もチームに残る選手を中心に、誤解を恐れずに言えば「練習試合」を続けていたパドヴァがここまで勝ち残るとは思っていませんでした(笑)。

しかもこの日は髙橋に加えて正リベロのツェンガーも怪我で出れずに控えのレッリが(たぶん)初スタメン。

試合前にツェンガーと話したときに「藍もあなたもいないとパドヴァのレセプションはヤバいんじゃない?」と言ったら「控えのリベロもいいから大丈夫だよ」と言っていて、「本当か?」と疑っていたら本当にここまで試合に出ていなかったにもかかわらずいい活躍をしていました。

グッツォ、ゾッペラーリ、レッリとパドヴァは控えのレベルが高い(どこと比べてとは言っていない(笑))。

特にグッツォに関しては控えなのに今年のイタリア代表リスト入りも果たし、ここからの成長も楽しみ。

またガルディーニもリスト入りしてましたね(レセプション頑張れ)。

試合は3セット目こそボロボロになってしまいましたが、1セット目も2セット目もガチメンのモンツァに対して本当によく戦えていたと思います。

2セット目はデュースのときのグッツォのアタックラインの踏み越しさえなければそのまま取れていたのが惜しかった(ちなみにこのときそのままセットを取ったと勘違いした髙橋はトイレ?に行ってて戻ったときに試合が続いててビックリしてました(笑))。

その後コートに入った髙橋もサーブレシーブにスパイクに光る活躍をみせてくれましたが、最後はダヴィスキバのサーブに脇を抜かれてしまいました…。

まあ、これを言っちゃあれですが、最初から髙橋をスタメンで出していたら普通に勝てたと思います。

ただパドヴァとしてはそこまでして勝つ必要はなく、勝ったらむしろシーズン終了が1週間伸びるうえペルージャまで遠出しなければならなかったのでなんとしてでも避けたかったのではないでしょうか(笑)。

ただ期待をしていなかっただけに、髙橋藍のパドヴァユニフォームでの(おそらく)最後の雄姿を含め、2セット目のような熱い展開を見られたのはとてもよかったです!!

なかなかモチベーションを作るのが難しい中で、途中から出てあれだけ存在感のあるパフォーマンスが出せるのは本当に流石だよラン・タカハシ!!

試合終了後、髙橋も含め同じ負けでもパドヴァのみんなはなんだかすがすがしい表情をしてました。

今シーズンのパドヴァの総括記事はまた別に書きたいと思います!!

パドヴァのみんな、お疲れ様でした!!!!

写真:Lega Pallovolo Serie A

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