試合レポート

髙橋藍パドヴァ、ターラントに勝利し5位決定戦本戦出場を決める

イタリア男子バレーボールリーグセリエA5位決定戦予選、髙橋藍所属のパドヴァは現地時間4月12日(水)にホームでターラントと対戦し、3-1(25-13, 25-21, 22-25, 25-18)で勝利しました。

これでパドヴァは5位決定戦予選の通算成績を3勝1敗とし、首位で本戦への出場を決めました。

髙橋藍はこの試合3セット目途中から最後まで出場して久しぶりに前衛でもプレーをしました。

第1セットスタメン

パドヴァ

OH:ガルディーニ(イタリア)、デスメット(ベルギー)
MB:カネッラ(イタリア)、クロサート(イタリア)
OP:グッツォ(イタリア)
S:ゾッペラーリ(イタリア)
L:ツェンガー(ドイツ)

ターラント

OH:エクストランド(スウェーデン)、アンドレポウロス(ギリシャ)
MB:アレッティ(イタリア)、ラリッツァ(イタリア)
OP:ガルジューロ(イタリア)
S:コッタレッリ(イタリア)
L:ピエッリ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

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第1セット、序盤からデスメットのサービスエースやカネッラのブロックなどで9-2とパドヴァが大きくリードします。

その後もガルディーニのサービスエースやスパイク、また相手のアタックミスなどでブレイクを重ねて20-8と点差をさらに広げます。

そのまま最後もグッツォがスパイクを決めて25-13でパドヴァがこのセットをあぶなげなく取ります。

第2セット、序盤にパドヴァが相手のミスやグッツォのアタックで7-5と抜け出すと、そこからもターラントにアタックミスが目立ち13-9とパドヴァがリードを広げます。

その後もカネッラのブロックやガルディーニのスパイクでブレイクを重ねて20-15とします。

最後もガルディーニのスパイクで25-21としてこのセットもパドヴァが取ります。

第3セット、序盤はパドヴァがグッツォ、ターラントがアンドレポウロスを中心に得点を重ねて9-9と競った展開となります。

そこからガルディーニのブロックなどで13-9とパドヴァが点差を広げますが、ターラントもガルジューロのサービスエース、アンドレポウロスのスパイク、エクストランドのブロックなどで連続得点を決めて17-19と逆転します。

ここでパドヴァは髙橋、そして脚を負傷したグッツォに代えてオポジットとしてアスパルホフを投入しますが、その後もアンドレポウロスが次々とスパイクを決めて21-25でこのセットをターラントが取ります。

第4セット、パドヴァ髙橋とアスパルホフをそのまま起用。

序盤で髙橋のサービスエースなどで8-5とパドヴァが抜け出します・

中盤にはさらにガルディーニのサービスエースや髙橋のスパイクとブロックが決まり16-10と点差を広げます。

ターラントもアンドレポウロスが得点を決めるもブレイクポイントをあげられず、最後はアスパルホフがスパイクを決めて25-18でこのセットをパドヴァが取ります。

この結果パドヴァは3-1でターラントに勝利しました。

MVP:OHダヴィデ・ガルディーニ(21得点(うちサーブ3、ブロック3)、アタック決定率52%、サーブレシーブ成功率52%

髙橋藍は7得点(うちサーブ1、ブロック2)、アタック決定率67%、サーブレシーブ成功率89%の活躍でした。

これでパドヴァは5位決定戦予選首位が確定し、本戦出場を決めました。

次の試合は現地時間4月15日(日)20:30(日本時間翌3:30)からアウェイでヴェローナと対戦します。

試合の感想など

人材不足すぎて本来のオポジットがサイドやって、本来のミドルがオポジットやって、さらに途中でミドルがケガをして本来オポジットのケガが完治できてない選手がミドルに入るというごっちゃごちゃのターラント(セリエAの試合でアンダーサーブを見ることになるとは思わなかった)。

しかしそれにセットを取られるパドヴァ…。

でも久々に髙橋のプレーを長く見れたのはよかったな、特にサーブとスパイク。

パイプ攻撃なんか跳び過ぎてフットフォルトをしてしまう元気っぷりでしたね(笑)

あとやっぱり髙橋がいるだけでフロアの安心感が全然違いましたね。

この5位決定戦予選はデスメットが守備的な役割を頑張ってましたけど、やっぱりレベルが違う。

髙橋も久々のジャンプのプレーを楽しめたことでしょう。

あとオポジットのアスパルホフもよかったですね。

というか彼はサイドじゃなくてオポジットやってもいいかもしれません。

サイドだとやっぱりパスの安定感が心もとないですからね。

さて結局3チームの中でまともにメンバーを残していたパドヴァが本戦出場となりました。

おめでとう?でいいんでしょうかね…。

とにかく早速今夜から5位決定戦本戦が始まるわけですが、パドヴァは、クッティーニ監督はどういうスタンスでこれに臨むのでしょうか。

予選同様に来季の残る若手メンバーを中心に組むのか、髙橋を出して真剣勝負をするのか。

個人的には他のチームも5位になってチャレンジカップの出場権を狙ってくるでしょうから、パドヴァも本気モードでやってくれるんじゃないかなと思っています。

期待しましょう!

写真:PallavoloPadova

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