試合レポート

イタリアリーグ男子バレー前半第4節 石川vs西田が激突!!

2021年11月5日

イタリアリーグ男子バレー、セリエAスーパーリーグは前半第4節で早くも日本人対決が実現しました。

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ヴィボ・ヴァレンツィアvsミラノ 0-3(20-25, 29-31, 23-25)

第1セットは、1点目からミラノの石川祐希が西田とフラヴィオ(ブラジル)の2枚ブロックの横を抜いてスパイクを決めます。すると西田も次のラリーで負けじとスパイクを決めるなど、お互いの1点目を日本人選手が決めるアツいスタートとなります。

しかしそれからリードをしたのはミラノ。長いラリーからキレのあるパイプ攻撃を決めるなど、絶不調だったピアツェンツァ戦から調子が一転。アタック決定率50%、失点が僅かに2点と本来の得点力でチームを牽引。あと東京五輪金メダルのオポジット、パトリィ(フランス)もアタック決定率62%、16得点を記録するなど大車輪の活躍。またミラノは選手交代がうまく機能していました。サーブで崩したマイオッキやブロックを決めたモスカの活躍など、ベンチも含めてチームで掴んだ勝利だったと思います。チネニエーゼとピアノの両ミドルによるブロックも素晴らしかったですね。

一方のヴィボは、1セット目こそ一方的な展開で取られてしまいましたが、2, 3セット目ともに中盤までは先行する展開を作れていました。しかしここぞという場面でミラノのブロックに捕まってしまっていた印象です。西田有志もスパイク16得点、アタック決定率50%と健闘しましたが、被ブロックを4本も献上してしまいました。またこの日はアウトサイドの一角であるマウリシオ(ブラジル)も相手のブロックに苦しみ、本来のパフォーマンスを見せることができませんでした。第2セット途中から入った元イタリア代表のカンデラーロのブロックなど波に乗れそうな場面は何度かありましたが「あと1本」が出す。特に2セット目は取りたかったですね。また西田にサービスエースが出なかったのは、リーグ戦4戦目にこの日が初めてでした。

結果、セリエA男子(おそらく)初となる日本人選手同士の対決は、石川所属の西田所属のヴィボをストレートで下しました。後半戦のミラノでの試合では西田選手にこの悔しさを晴らしてほしいところです。また後半戦の時には今よりも状況がよくなって、日本から現地観戦に行けるようになったていたらいいですね!ぼくも行きたいです!!

その他、注目の試合結果

トレントvsパドヴァ(25-17, 28-30, 26-24, 25-16, 17-19)

スーパーコッパを含め今季無敗で勝ち進んでいたトレントについに土がつきました。その相手はパドヴァ。パドヴァはサイドのボットロが54本、オポジットのウェーバー(ドイツ)が43本と2人だけで100本近いスパイクを打ちまくり、サーブでも2人とも3本づつエースをとるなどダブルエースがチームを牽引。日本の高橋藍が12月の全日本インカレこのチームに移籍との噂があるので、今後このチームが群雄割拠のイタリアリーグをさらにかき乱しそうです!!

前半第4節全試合結果

チヴィタノーヴァvsヴェローナ 3-0
トレントvsパドヴァ 2-3
ヴィボ・ヴァレンツィアvsミラノ 0-3
モデナvsピアチェンツァ 1-3
ラヴェンナvsモンツァ 1-3
タラントvsペルージャ 1-3

順位/前半第4節

10 4-0 12/06 ピアチェンツァ
10 3-1 11/05 トレント
10 3-1 11/05 モンツァ
09 3-0 09/02 ペルージャ
07 3-1 09/08 パドヴァ
07 2-2 09/06 チヴィタノーヴァ
06 2-1 08/05 ミラノ (石川祐希)
03 1-2 05/06 モデナ
03 1-2 04/07 チステルナ
03 1-3 05/09 タラント
03 1-3 04/10 ヴィボ・ヴァレンツィア(西田有志)
01 0-4 04/12 ラヴェンナ
00 0-4 02/12 ヴェローナ

次回の試合予定

前半第5節

現地時間
11月6日(土)
18:00 チステルナvsヴィボ・ヴァレンツィア
11月7日㈰
15:30 ミラノvsチヴィタノーヴァ
15:30 ヴェローナvsタラント
18:00 ペルージャvsトレント
18:00 モンツァvsピアチェンツァ
20:30 ラヴェンナvsモデナ

※10月31日から欧州が冬時間に変わったので、日本との時差は8時間になります。

写真:Lega Pallavolo Serie A

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