トレンティーノ(イタリア)に所属するテオ・フォール選手にお話を伺いました(取材日:3月4日)。
フォール選手はフランス出身のオポジット。フランスリーグでの優勝等の経験を積んで2023/24シーズンからイタリアリーグに移り、2025/26シーズンからトレンティーノに所属しています。2024/25シーズンは日本の垂水優芽選手とチームメイトでした。またフランス代表としても活躍しており、2024パリ五輪金メダル獲得にも貢献しました。
トシキ:トレンティーノに来て初めてのシーズンはここまでいかがですか。
フォール:移籍してからの最初の違いは試合数がとても多いことでした。とても高い頻度で試合をこなさなければいけませんでした。しかし今シーズンの全ての瞬間で幸せを感じます。もう今は残りの試合数を数えきれるようになりました。イタリアリーグのレギュラーシーズンを終えたので、プレーオフを楽しみにしています。もうあとはホーム&アウェイを繰り返して試合をするだけです。一番いい時期ですね。本当に楽しみです。厳しい時期もありました。長い間不在だったダニー(・ラヴィア)が戻ってきてくれましたが、今はミケレットがいません。他にもいくつか問題を抱えていますが、全力を尽くしたいと思います。自分たちの底力を見せるときですね。
トシキ:ご自身のパフォーマンスについてはいかがですか。
フォール:はい、満足しています。大事なのは全力を出すこと、困難な状況のときに大きなエネルギーをチームに与えることだと考えています。この点で私はエネルギーを出していくことが好きですし、それがいいリズムを生み出すためのベストな方法だと思います。今この瞬間もとても幸せですし、これから今シーズンの集大成が試されます。その結果がどうなるかはわかりませんが、私は幸せです。
※取材後トレンティーノはイタリアリーグ、チャンピオンズリーグ共にプレーオフで敗退。今季はイタリアリーグ5位決定戦を残すのみ。

トシキ:2シーズンプレーされたチステルナとトレンティーノの違いは。
フォール:繰り返しになりますが試合の頻度と強度です。イタリアリーグに加えてチャンピオンズリーグでもプレーし、多くの厳しい試合を乗り越えなければいけません。僕たちはイタリアリーグのディフェンディングチャンピオンでもあるので、相手は全力で自分達を倒しにきます。でも大切なのはこれらを受け入れ、重く受け止めすぎないことです。これが大きな違いですね。私がフランスのモンペリエでプレーしている時もヨーロッパのカップ戦にも同時に参加していたので多くの試合をこなしていました。そして休養が大切ですね。こうした時間を確保することがとても大事になってきます。例えば今日はワルシャワで試合をして、明日トレントに戻り、そして日曜にはイタリアリーグの準々決勝第1戦が待っています。
T:昨シーズン一緒にプレーした垂水優雅選手はどんな選手でしたか。
フォール:先日チステルナと試合をしたので彼とも再会しました。また会えて嬉しかったです。私たちは昨シーズン一緒にプレーし、素晴らしい瞬間を共有しました。いつ振り返ってもいい思い出です。ラモンとはチステスナで2年一緒にプレーして今一緒にトレントにいるので、それもまた良いですね。ユウガはまっすぐな選手です。ユウガは基本的には落ち着いて静かですが、内なる闘志を秘めていて得点を決めてくれます。調子の良し悪しはありますが、このような彼のスタイルはいつも同じでブレません。これはとてもいいことだと思います。
T:今シーズン日本のSVリーグにはフランス人選手が何名かプレーしていますが、将来的にあなたも日本でプレーする可能性はありますか。
フォール:将来何が起こるかは誰にも分かりませんよ。今現在はここ(トレンティーノ)にいて、とても満足していますが、先の人生で何が起こるかはわかりません。私自身もフランス代表で一緒にプレーした選手たちの日本での活躍を見て、とてもいいリーグだと思います。彼らも楽しそうですしね。

Photo: 筆者撮影, Trentino Volley, Cisterna Volley