先日9月2日(火)、3日(水)の2日間にかけて世界バレーに向けた壮行試合(強化試合)として男子日本代表がブルガリアと対戦しました。
ブルガリアは世界ランキング(9月5日現在)では15位と5位の日本より下位ですが、ニコロフ兄弟を中心に今年のネーションズリーグではブルガリアホームでの試合で日本が0-3で敗れた相手でした。
しかし石川祐希や髙橋藍らが加わった今回は、1日目がセットカウント4-0(4セット目は追加で実施)、2日目が3-2と日本の2連勝で終わりました。
日本のティリ監督は両日ともに参加メンバー15人を全員起用して彼らのプレーを確かめました。
石川、髙橋、宮浦はスタメンがほぼ確実

両日ともに1セット目のスタメンだったのはアウトサイドヒッターの石川祐希と髙橋藍、そしてオポジットの宮浦健人の3人のみでした。
おそらくこの3人は世界バレー本戦でもスタメンがほぼ確定なのでしょう。
石川のコンディションについてはやや心配もされましたが、大きな問題はなさそうです。また2日が自身の誕生日だった髙橋も攻守に安定したプレーを見せ、宮浦は特に1日目に5本のサービスエースを決めるなど好調ぶりが伺えました。
ただ逆に言えば、それ以外のポジションについてはまだスタメンを決めかねているのではないかと思います。
セッターは永露がリードか、ただ大宅も持ち味を発揮

まずセッターについて、ブルガリアとの2試合では永露と大宅ともに同じくらいのプレータイムが与えられましたが、初日にスタメン出場をしたのは永露でした。
今年のネーションズリーグでのファイナルでもスタメン出場を果たしたのは永露でしたし、192cmと(日本人としては)大型セッターの永露へのティリ監督の期待感が伺えます。実際にネーションズリーグから多くの改善が見られ、2日目は上記の3人衆を欠きながらブルガリアから逆転勝利をあげました。
もちろん大宅のプレーもすばらしかったです。特に真ん中からのバックアタックであるパイプ攻撃を積極的かつ効果的に使えていたのは良かったと思います。
それでもブルガリアのニコロフ兄とまともマッチアップすると普通に大宅のブロックの上を通されていたので、やはりブロック面での弱さはぬぐえません(これは関田に関しても同じですが)。
リベロは実力が拮抗

リベロは初日は山本が前半2セット、小川が後半2セットに出場して、2日目は小川が前半2セット、山本が後半3セットに出場しました。
リベロに関してはティリ監督がどっちをスタメン起用するのか予想するのが非常に難しいです。
ネーションズリーグでは山本が第3週から遅れて合流したこともあり、第3週のアルゼンチン戦を除いてすべて小川がスタメン出場していました。
しかし今回のブルガリア戦を見た限りやはりどちらもすばらしいリベロで、ティリ監督が最終的にどちらをスタメンとしてコートに立たせるのか見えづらかったです(フランス代表のときは絶対的守護神グルベニコフ様がいらしたのでこうした悩みは皆無だったでしょう)。
ただ個人的には今年はここまで小川でやってきたので、最後までスタメンリベロ小川のプレーを見てみたいです。
