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性別問題でベトナム女子バレーのエースが世界バレー出場を辞退

本日8月22日(金)からタイで開幕するバレーボール女子世界選手権(世界バレー)。

ベトナム女子代表チームはこの歴史ある大会に今年初出場を決めていた。その原動力となったのが、チームのエースであったグエン・ティ・ビック・トゥエン(Nguyễn Thị Bích Tuyền)選手だった。

しかし、世界バレーの開幕を前にビック・トゥエン選手は代表チームから離れることを決めた。チームがタイへ移動する1日前の8月19日のことだった。理由についてはfacebookページにて「チームに不必要なリスクを負わせないため」だと述べている。

本人からの明言はなかったが、それが本人の性別問題と関係していると予想できる。

というのも今月先に行われたU21世界選手権で、ベトナム人女子選手2名が大会期間中に男性の染色体を持っていることが検査で発覚して失格処分となり、更にチームのそれまでの勝ち星が没収されるという事態が起きたからだ。

ビック・トゥエン選手もその容姿や身体能力から、性別を疑問視する声が少なくなく、U21選手権と同様の事態が起こることを避けるために、自ら身を引いたというのが大方の背景だろう(だたし彼女のケースの真相は明らかではないので、ここで私から彼女の性別がどうこうと断言することは避けたい)。

ビック・トゥエン選手は2000年生まれの25歳。188cmの長身から放たれるパンチ力抜群のスパイクを武器に近年のベトナム女子代表の躍進を支えるポイントゲッターだ。

今年の8月8日から10日にかけて行われた東南アジア女子トーナメント「SEA Vリーグ2025」第2ステージでは、強豪のタイに対してひとりで45得点を決めて勝利し、ベトナムを大会初優勝に導き、本人もMVPに輝いた。

彼女の不在がベトナム女子チームにとって大きな打撃となることは間違いない。

ただし他の多くのスポーツと同様、バレーボールも体格や身体能力に大きく左右されるスポーツだ。そうした能力の生物学的な男女差は明らかであるので、性別問題については運営側としても慎重にならないといけないだろう。

Photo: AVC

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