広告 女子 日本代表

新生日本代表、何が変わった?ファイナルR進出の可能性は?【バレーボールネーションズリーグ女子】

2025年7月3日

トルコ人のアクバシュ監督を迎えて始動した新生女子日本代表。

昨年までキャプテンかつ絶対的エースとしてチームを支えた古賀紗理那が引退し、ポイントゲッター不在が懸念されるなかで今大会はスタートした。

しかしいざフタを開けてみると、第1週は1セットも落とさず全てストレートで4連勝、第2週はパリ五輪金メダルのイタリアとホームの大声援を受けた中国に惜しくも敗れたものの、ここまで6勝2敗と好成績を収めている。

予選ラウンドの順位も5位とファイナルラウンド進出圏内に位置している。

ここまでの試合結果

第1週:オタワ(カナダ)

vs オランダ 
〇3-0 (25-17, 25-15, 25-16)

vs セルビア
〇3-0 (25-19, 25-21, 25-13)

vs カナダ 
〇3-0 (26-24, 25-20, 25-19)

vs ドミニカ共和国 
〇3-0 (25-19, 25-21, 25-9)

第2週:香港(中国)

vs タイ
〇3-2 (18-25, 23-25, 25-20, 25-15, 15-11)

vs イタリア
●2-3(23-25, 25-16, 15-25, 25-20, 17-19)

vs 中国
●1-3(15-25, 12-25, 25-15, 22-25)

vs チェコ共和国
○3-0(25-22, 25-17, 25-20)

第2週を終えての順位

1 イタリア  8勝0敗 22P 24/5セット
2 ポーランド 7勝1敗 21P 23/8セット
3 ブラジル  7勝1敗 20P 21/7セット
4 トルコ   7勝1敗 19P 22/8セット
5 日本    6勝2敗 18P 21/8セット
6 中国    5勝3敗 15P 18/13セット
7 ドイツ   4勝4敗 14P 18/16セット
8 アメリカ  4勝4敗 11P 15/16セット
9 チェコ   4勝4敗 10P 14/16セット
10 ドミニカ共和国 4勝4敗 9P 13/18セット
11 フランス  3勝5敗 10P 15/18セット
12 オランダ  3勝5敗 10P 13/18セット
13 ブルガリア 3勝5敗 9P 14/20セット
14 ベルギー  3勝5敗 8P 11/19セット
15 カナダ   2勝6敗 6P 11/22セット
16 タイ    1勝7敗 5P 8/22セット
17 韓国    1勝7敗 4P 8/23セット
18 セルビア  0勝8敗 5P 12/24セット

より詳細な順位表はこちら
https://vnlw.volleystation.com/en/phase-3451-vnl-2025-women/standings/




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好調の要因はオポジットの役割の変化とサーブ

チーム好調の要因となっているのが、昨年から大きく変わったのはセッターの対角に位置するオポジットのポジションだ。

昨年まではこのポジションに林琴奈を据え、守備的な役割を重きに置いていた。しかし今年は和田由紀子を据え、諸外国チームと同様にサーブレシーブを免除して前衛後衛に関係なく常にアタックを打つ攻撃的役割を担わせた。

その結果、昨年までレフト側に偏っていた攻撃が今年は常にネット幅いっぱいに使えるようになり、これに日本本来のスピードが加わって高いアタック決定率を生み出している。

またオポジットの和田のみならず、アウトサイドヒッターの石川真佑と佐藤淑乃のサイドアタッカー3人全員の攻撃力がそもそも高く、3人ともハイボールを打ち切って得点にする力を持っていることも大きい。

この3人は全体のアタック得点ランキングで、和田が3位(130点)、佐藤が8位(108点)、石川が10位(106点)とそれぞれ高い位置に付けている。

イタリアリーグを経験したセッターの関奈々巳が、速くも高さのあるセット(トス)を安定して供給できていることもチームに安定感を生み出しているだろう。

更に今大会で日本の大きな武器となっているのがサーブだ。

ジャンプサーブ、ジャンプフローターサーブ、ハイブリッドサーブなどサーブの種類は選手によって様々だが、全員がキレと精度を備えた効果的なサーブを放ちエース、または持ち前のディフェンス力からのカウンターで多くのブレイクポイントに繋げてきた。

特に石川がここまでサービスエース数13本でサーブランキングで全体の3位につけているほか、佐藤が9本で11位、ミドルブロッカーの宮部藍梨が7本で20位につけている。チーム別のサービスエース本数ランキングは47本で1位だ。

ここまでのMVP

和田由紀子

ポジション:オポジット
140得点(アタック130、サーブ6、ブロック4)
アタック効果率:36%

日本の攻撃的オポジットとしてライト側から得点を量産する新生女子日本代表のキーマン。174cmと190cm以上が当たり前の女子オポジット界隈のなかでとても小柄であるが、他を凌駕するスピードとキレのあるスパイクをフロントからもバックからも決めまくる。

ハイボールの決定力も高い。ジャンプサーブも強い。得点能力の高いサイドアタッカー3人の中でも特に大会を通して高いパフォーマンスを発揮しているのが和田なのだ。

日本の男子代表に「宮浦様」がいるならば、女子には「ユッコ様」がいる。

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