バレーボールネーションズリーグ2025男子予選ラウンド第2週（ブルガリア）、日本代表は現地時間6月26日(木)にフランスと対戦し3-2 (25-22, 19-25, 22-25, 25-20, 15-11)で勝利した。
スタメン
日本
S大宅（1）、OH甲斐（8）、MB佐藤（3）、OP宮浦（23）、OH富田（6）、MBラリー（4）、L小川
途中出場：OH大塚（10）、MB村山（2）、OP西山（2）、S永露、OH山崎（8）、MB三輪（4）
フランス
OHポトロン（8）、MBゲイエ（11）、OPフォール（19）、OHクレヴノ（24）、MBユエ（14）、Sティジ＝ウアル（3）、Lディエズ
途中出場：Sブリザール（1）、OHルアティ
戦評
第1セット：OP宮浦がスパイクで7得点、日本が粘り合いを制す
序盤は日本がOP宮浦を中心に得点を重ねるが、MBユエのブロックとOHクレヴノのスパイクでフランスが連続得点を決めて7-9とリード。しかしその後フランスのミスで16-15と日本が逆転。更にリリーフサーバーOH山崎の好サーブからOH富田がスパイクを決めて20-18と日本が抜け出す。終盤も点差をキープし、最後はOP宮浦がスパイクを決めきって25-22でこのセットを日本が取る。
第2セット：止まらないOHクレヴノとフランスのブロックが機能
出だしのラリーをMBゲイエのブロックでフランスが取ると、OPフォールのサーブで連続ブレイクを決め1-4と先行。日本はOH甲斐のスパイクなどで得点し6-7と点差を縮めるが、OPフォールの強烈なサービスエースで9-12とフランスがまた引き離す。更にMBゲイエのブロックやOHポトロンのスパイクなどで12-17とフランスが点差を広げる。日本は2枚替えでOP西山とS永露を投入するも、その後もフランスがOHクレヴノの緩急織り交ぜたアタックを中心に得点し19-24とする。最後はOHクレヴノのサーブから続いた長いラリーをOHクレヴノがパイプ攻撃で締めて19-25でフランスがセットを取り返す。
第3セット：OPフォールがスパイク、ブロック、サーブで活躍
序盤はフランスが連続ブロックで1-3と先行。そこからOP宮浦のスパイクで7-7と日本が同点とするも、OPフォールのスパイクやエース、MBユエのブロックやスパイクで10-15とフランスが点差を広げる。その点差のまま終盤を迎えるが、途中出場のMB三輪のブロックやOP宮浦の強烈な連続エースで21-23と日本が点差を縮める。しかし最後はOHクレヴノがアタックを決めきって22-25でフランスがこのセットを取る。
第4セット：攻めのサーブとOH大塚・山崎の決定力
日本はMB三輪、MB村山、OH山崎、OH大塚の4人をスタートから起用。
出だしからOH山崎がサービスエースを決めて日本がブレイク。またOP宮浦のサーブからのラリーでOH大塚が連続でスパイクを決めて6-3と日本がリードする。そこから日本にミスが出て6-5となるも、MB村山のサービスエースやOH大塚のスパイクで13-9とまた日本がリードを広げる。フランスはそれまで各セット終盤のみ投入していたSブリザールを早めに起用。しかしOP宮浦のサービスエースやL小川のディグ・セットからOP宮浦がスパイクを決めて17-12と日本の勢いは止まらない。終盤でもOH山崎のスパイクなどで日本が得点を重ねて24-19とセットポイントを握ると、最後は途中出場のOP西山のスパイクで25-20とし日本がフルセットに持ち込む。
第5セット：攻め続ける日本、最後はOP宮浦がサービスエースで締める
序盤は競った展開となるも、OP宮浦の好サーブからOH大塚がブロックを決めて6-4と日本が一歩前に出る。更にMB村山のサービスエースや長いラリーからS大宅がダイレクトでスパイクを決めて10-6と日本がリードを広げる。そこからフランスのサーブミスが続いて13-10となると、OP宮浦のスパイクで14-11と日本がマッチポイントを握る。最後はOP宮浦のサーブがネットインでエースとなり、15-11でこのセットを取り切った日本が3-2でフランスに勝利。
試合スタッツ▼
https://vnlm.volleystation.com/en/phase-3450-vnl-2025-men/matches/2227644/
個人的MVP
OP宮浦健人
23得点（アタック18、サーブ4、ブロック1）、アタック効果率29%
最多23得点でチームを勝利に導いたオポジット。1セット目は高い決定力のアタックでチームをけん引。また3セット目終盤以降は代名詞である剛腕サーブが火を噴き、チームに勢いをもたらし、最終的にそれで試合を決めてみせた。日本はこれで3年連続VNL予選ラウンドでフランスを破っている。そしてすべての試合で宮浦の活躍がある。もうフランスキラーと呼ばせていただいてもよいだろう。
また安定したセットを上げ続けたS大宅、堅いディフェンスと華麗なジャンプセットで魅せたL小川もすばらしかったことは言うまでもない。その土台にベンチから入った4人のメンバーが爆発力を加えての逆転勝利だった。
OHトレボール・クレヴノ
24得点（アタック23、ブロック1）、アタック効果率51%
両チーム最多24得点。特に緩急を織り交ぜた多彩アタックで試合を通して高い得点力を見せ、日本のディフェンスを苦しめた。逆に彼のアタック効果率をやや下げられたことが4セット目以降の日本の逆転勝利に繋がった。第1週からフル稼働のダブル金メダリストだが、まだまだ若い選手たちには負けられない。
予選ラウンド順位
6月27日(金) 5:30現在
1 ポーランド 4勝1敗 13P 14/5セット
2 ブラジル 4勝1敗 12P 14/5セット
3 スロベニア 4勝1敗 11P 12/7セット
4 日本 4勝2敗 11P 13/8セット
5 イタリア 4勝1敗 10P 13/9セット
6 ウクライナ 3勝3敗 10P 13/11セット
7 フランス 3勝3敗 9P 13/12セット
8 キューバ 3勝3敗 9P 13/13セット
9 ブルガリア 3勝2敗 8P 10/8セット
10 アルゼンチン 3勝2敗 8P 10/9セット
11 アメリカ 3勝2敗 7P 10/11セット
12 ドイツ 2勝4敗 9P 13/14セット
13 カナダ 2勝3敗 7P 10/11セット
14 イラン 2勝3敗 7P 10/12セット
15 中国 2勝3敗 7P 8/10セット
16 オランダ 1勝5敗 3P 6/16セット
17 トルコ 1勝5敗 3P 5/15セット
18 セルビア 1勝5敗 3P 5/16セット
※ファイナルラウンドへは開催国の中国とそこを除く予選ラウンド上位7チームが進出
次戦情報
6月27日（金）21：00～ vs ウクライナ
視聴方法
VNL2025の視聴方法については以下にまとめています↓
関連リンク
Photo：FIVB