試合レポート

宮浦健人ニサ、プレーオフ準々決勝第1週は首位ジェシュフに2連敗

第2戦

第1セットスタメン

ニサ

OH:ゲルジョット(ポーランド)、クファソフスキ(ポーランド)
MB:ヤンコフスキ(ポーランド)、ゼルバ(アルゼンチン)
OP:ベンタラ(チュニジア)
S:ズコウスキ(クロアチア)
L:デムビエツ(ポーランド)

ジェシュフ

OH:チェブイ(スロヴェニア)、デファルコ(アメリカ)
MB:コザメルニク(スロヴェニア)、コハノフスキ(ポーランド)
OP:ムザイ(ポーランド)
S:ジズガ(ポーランド)
L:ザトルスキ(ポーランド)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

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試合レポート

第1セット、序盤からジェシュフがデファルコのスパイクなどで連続得点を決めて3-6とリードします。

さらにデファルコのブロックやジズガの連続エースなどで6連続ブレイクを決めたジェシュフが4-13とニサを大きく突き放します。

その後もコザメルニクのブロックやムザイのサービスエースなどが決まったジェシュフが7-20と点差をさらに広げます。

ニサはベンタラに代えて宮浦を投入し、その宮浦(OP)がスパイクで次々と得点を決めるも、最後はヤンコフスキのサーブがミスとなり、12-25でこのセットをジェシュフが取ります。

第2セット、ニサは第1セット途中から投入していたエルグラオウイ(OH、モロッコ)とシュチュレク(S、ポーランド)をそのままスタートから起用します。

序盤はニサにミスが重なり6-9とジェシュフがリードしますが、ベンタラのブロックやエルグラオウイのスパイクで12-12と追いつくと、さらに相手のミスも出て17-14とニサが逆転します。

しかしコザメルニクのサービスエースやデファルコのブロックで20-20とジェシュフが追いつくと、最後も23-21の場面からチェブイやムザイのスパイクで4連続得点を取り、23-25でこのセットもジェシュフが取ります。

第3セット、序盤からデファルコのアタックやチェブイのサービスエースで3-8とジェシュフがリードします。

ニサもベンタラのスパイクや途中出場のクラムチィンスキ(MB、ポーランド)のブロックで14-12とし、終盤更にクファソフスキのアタックなどで21-20と1点差まで詰め寄ります。

しかし、そこからジェシュフがムザイやコザメルニクのスパイクで20-24と一気にマッチポイントまで握ると、最後はムザイのサービスエースが決まり20-25でこのセットもジェシュフが取ります。

この結果、ニサは第1戦に続き0-3でジェシュフに敗れました。

MVP:OHトーリー・デファルコ(13得点(うちブロック2)、アタック決定率58%、サーブレシーブ成功率33%)

宮浦健人はこの試合4得点、アタック決定率44%の活躍でした。

この試合で通算ジェシュフの2勝となり、ジェシュフが準決勝進出に王手をかけました。

次回の第3戦は現地時間4月14日(金)17:30(日本時間翌0:30)からニサで行われます。

試合の感想など

ミラノ対ペルージャと同じレギュラーラウンド1位と8位の対決なわけですが、こちらは8位のニサが両方ともストレートであっけなく2連敗。

しかし相手のジェシュフがよいと言うよりはニサの方が普段より悪いところが多いように感じます。

お見合いとかジャッジミスとか、とにかくもったいない、やってはいけないミスが目立ちますし、最大の武器であるサーブも低調。

エース・ベンタラもスパイクとサーブの両方でいつものような凄みがない。

第1戦の3セット目と第2戦の2セット目は取らなければいけないセットでしたが、どちらも最後の最後の4連続得点を浴びて逆転でセットを失う。

終盤、勝負所での集中力のなさが出ていました。

もちろんサーブレシーブは相変わらずボロボロで、特にゲルジョットとリベロのデムビエツが崩されまくり。

たしかにメンバーでまともにプレーオフを経験しているのはベンチのブシェクだけで、スタッフにとっても未知数で大変なこともあると思うのですが、このままニサの良さが出ず1セットも取れずに敗退するのはどうにか避けてほしい…。

しかし第2戦の1セット目の途中から出た宮浦の活躍はすばらしかったですよ。

1回センターラインを踏み越えてしまって失点となったものの、それ以外は完璧だったと思います。

アタック決定率44%とそこまで高くはないですが、決まっていないアタックはリバウンドによるもので、そのリバウンドもすべて成功していました。

この宮浦のパフォーマンスと2日間とも調子がよくないベンタラを比べると、第2戦の2セット目以降も宮浦でよかったんじゃないかなと思います(もちろん個人的にもっとプレーを見たいのもありますが(笑))。

もうあとがない第3戦では何かしらの変化がニサには求められると思います。

宮浦はそのピースになれるのではないかと密かに期待しております。

写真:PZPL

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