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イタリアで洛南同期対決!今回も大塚に軍配

11月22日(土)に行われたバレーボール男子イタリアスーパーレガの前半7節で、ミラノに所属する大塚達宣とチステルナに所属する垂水優芽の洛南高校の同級生対決が再び実現した。

試合はチステルナホームで行われた。チステルナはローマ近郊にある街で、アリーナも駅から比較的近く交通の便もよい(ただし宿がないので試合終了が遅くなりローマへの終電がなくなると非常に困る)。

大塚はスタメン、垂水はベンチスタートとなった。

1セット目中盤まではチステルナペースで試合が進んだが、その後ミラノが逆転してセットを奪ってからはミラノが終始試合の主導権を握る。チステルナは最後の3セット目終盤でブロックなどで粘りを見せたがセット奪取には至らず、3-0 (25-21, 25-18, 26-24)でミラノが勝利した。

勝利したミラノチーム

この試合のミラノは特にサーブが走り、3セットで10本のサービスエースを獲得。しかもその内7本はベルギー人オポジットのレゲルスによるものだった。

現在リーグのベストスコアラーランキング首位爆走中のレゲルスくん。この試合でも19得点でベストスコアラー。日本代表の甲斐くんと同じ2003年生まれの22歳だが、すでに世界トップオポジットのひとりだ。ビッグクラブのペルージャが来季獲得しようとしているのも納得。

アウトサイドヒッターの大塚はこの試合でサービスエース1点、アタックで9点の計10得点の活躍だった。被ブロック4、サーブレシーブミスが3と普段よりやや失点が多くなってしまったが、守備やつなぎなど要所での貢献も見られた。

昨シーズンは自身のコンディション不良やスタメン争いで、特に出場機会が限られていた大塚。しかし今シーズンはスタメン候補のひとりだったベルギー人アウトサイドのロッティの怪我もあり、昨シーズン日本の東レでプレーした対角のレチネと共に開幕以来全試合スタメン出場を果たしている。

特にフルセットまでもつれ込んだパドヴァ戦ではチーム2位の23得点、アタック決定率77%と大活躍をみせた。しかしここまで全体をふりかえると、安定した守備に対して攻撃面、得点面での活躍がやや弱いので、アタックやサーブでの更なる成長に期待したい。

アタックを打つ大塚

一方の垂水は2セット目途中から出場機会を得て、そのまま3セット目もスタートからコートに立った。伸びのあるジャンプからのスパイクで4得点、アタック決定率57%と攻撃面でチームに貢献。しかしサーブレシーブで5失点と精彩を欠き、3セット目途中で再びベンチに下がった。

昨シーズン同様、垂水はサーブレシーブの安定が出場機会増加のカギとなるだろう。

今季のチステルナは若手オポジットのグッツォと元イタリア代表のベテランアウトサイドのランツァが支える。垂水もその中心に今年こそ食い込んでいくことができるか。勝負の年となる。がんばれ。

垂水(写真はモンツァ戦のもの)

前半7節を終えてミラノは13ポイントで5位、チステルナは6ポイントで10位。

大塚と垂水、ミラノとチステルナの昨シーズンの対戦成績はミラノの3戦3勝。今回の勝利で4連勝となった。

また今シーズンは大塚と垂水に加えて、同じく洛南高校同期である山本龍もイタリアでプレーしている。山本の所属するターラントはA2という下部リーグだが、もし昇格となれば来季には3人の同級生が同じリーグで戦うところが見られるかもしれない。そうなったら本当におもしろい。

Photo: legavolley.it, Cisterna Volley

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