日本のウルフドッグス名古屋で2017/18シーズンから2020/21シーズンまで4シーズン監督を務めたフィンランド人のトミー・ティリカイネン。
その後韓国Vリーグで4シーズン過ごしてリーグ3連覇などの成功を収め、2025/26シーズンよりポーランドのトップクラブのひとつであるプロイェクト・ワルシャワ(Projekt Warszawa)で指揮を執っています。ワルシャワにはポーランド代表のミドルブロッカーのヤクブ・コハノフスキをはじめ経験豊富な選手が多く在籍し、レギュラーシーズンの順位も現在14チーム中2位と好位置につけています。

取材日はホームにて昨ヨーロッパチャンピオンズリーグ準優勝の強豪ザヴィエルチェとの試合でしたが、多彩な攻撃と効果的なブロックを武器に3-0で勝利。試合中のティリカイネン監督は選手に負けじと劣らずコートサイドで動きまくり、選手に支持を飛ばしていました。
トシキ:まずは本日の勝利、おめでとうございます。
ティリカイネン:ありがとうございます。
トシキ:今シーズンがポーランド・プルスリーガでの初めてのシーズンになりますが、ここまでの印象はいかがですか。
ティリカイネン:本当に競争力の高いリーグだと思います。どの試合も非常に強い相手との対戦になりますし、毎試合、常にプッシュし続けなければいけません。フィジカルの強い選手や身長の高い選手が多いです。特にミドルブロッカーは本当にサイズがあり、そこはこのリーグの大きな特徴ですね。
ただバレーボールはバレーボールです。多少の調整は必要ですが、考え方やコンセプト自体は共通しています。同じバレーボールです。
トシキ:今季のワルシャワは、どのようなチームだと考えていますか。
ティリカイネン:全体的に非常にレセプション(サーブレシーブ)がいいチームだと思います。それによってスピードのあるオフェンスを展開できます。またブロックも非常に強く、ディフェンス力も高い。でもやはり強調したいのはパス(サーブレシーブ)ですね。今のところリーグでもトップクラスだと思いますし、そこが一番うまくいっている点です。
トシキ:ポーランドリーグと日本リーグの大きな違いは何だと思いますか。
ティリカイネン:ひとつ挙げるとすれば、ビッグサーバーが多いことですね。ポーランドの方がサーブがより強い印象です。あとはサイズですね。一方で、日本はスキルが非常に高い。レセプションやディフェンスの技術は日本の方が高い部分もあります。
サーブやアタック、ブロックといったフィジカル面は、こちらの方が少し強いかもしれません。ただ繰り返しになりますが、バレーボールはバレーボールです。

トシキ:現在の日本リーグはチェックしていますか。
ティリカイネン:もちろんです。日本には親しい友人もいますし、今季はフィンランド人監督が2人いますしね。日本リーグはどんどん競争力が高くなっていますよね。良い選手がたくさん来ていますし、来シーズンからは外国籍選手が3人まで出場可能になる。とても興味深いリーグですし、素晴らしいと思います。
トシキ:ポーランドメディアのインタビューで日本で出会った最も才能のある選手として小川智大選手(サントリーサンバーズ大阪所属)の名前をあげてましたが、最近の小川選手についてはどう見ていますか。
ティリカイネン:正直に言うと、まだもう少し試合を見る必要があります。今のところ1試合ほど見ただけで、あとは夏に見た程度ですね。ただ小川が大きな才能を持っていることは間違いありません。彼のバレーボールは本当に素晴らしいですし、私自身、彼とはとても良い思い出があります。
ワルシャワは1月10、11日の2日間で開催されるポーランドカップを控えており、優勝すればクラブ史上初の国内タイトル獲得となります。
Photo: 筆者撮影、Plusliga
