11月23日(日)に行われたバレーボール男子イタリアスーパーレガの前半7節、石川祐希所属のペルージャはアウェーでトレンティーノの対戦。1-3(21-25, 16-25, 29-27, 23-25)で敗れた。
石川祐希はベンチスタート。
第1セットからフォールとミケレットを中心に高い決定力で得点を重ねたトレンティーノに対し、ペルージャはサーブレシーブを乱され、アタックを決めることがなかなかできなかった。1セット目途中から体調不良で調子が上がらなかったオポジットのベンタラに変えてツヴァシンゲル、さらに2セット目途中には石川祐希もコートに投入したが、ペルージャが流れを掴むことなくトレンティーノが2セットを連取した。
第3セット、ペルージャはオポジットのポジションに本来アウトサイドヒッターのプロトニツキを配置し、アウトサイドにセメニウクと石川を据えた3OHシステムで臨んだ。
攻守の数値は改善されたものの、21-24と3点差でトレンティーノがマッチポイントを握る。しかしプロトニツキのサービスエースなどで2連続ブレイクに成功してデュースに持ち込んだペルージャが土壇場で逆転してセットを取り返す。
しかし第4セットでトレンティーノが粘るペルージャを振り払ってセットを取り切り勝利を収めた。
トレンティーノはフランス代表オポジットのフォールが29得点(アタック23、サーブ3、ブロック3)と大車輪の活躍で、チーム全体としてもよくアタック決まり、サーブで攻められていた。

一方のペルージャはアルゼンチン代表ミドルのロセルが13得点(アタック8、サーブ2、ブロック3)と奮闘したものの、チーム全体としてアタックが決まらず苦しんだ(チームアタック決定率38%は今季ワースト)。
ピアチェンツァ戦では体調不良のセッタージャネッリに代わり控えのアルギラゴスが見事にカバーして勝利を上げたが、ベンタラ不在でトレンティーノと戦うことは厳しかった。石川がサントリーとの試合の前にチームのキーマンとしてベンタラの名前をあげていたが、その理由はこういうことなのだろう。
その石川も本調子ではなく6得点に留まった。
これでペルージャは前回のヴェローナ戦に続いて2連敗となり2位に後退。ただリーグの順位に関してはまだまだ焦る時期ではないので問題ないだろう。
残念な敗戦となってしまったが、プロトニツキ、セメニウク、石川による3OHフォーメーションを拝めたのは個人的には面白くてよかった。オプションが多いのはやっぱりペルージャの強みだと思う。もっとプロトニツキのライトスパイクを見たかった。それとジャネッリは今後もチョンマゲでいくのか気なるところである。

ペルージャはここからクリスマスまで国内リーグ、欧州チャンピオンズリーグ、世界クラブ選手権と怒涛の試合ラッシュが続く。ペルージャの選手たちは移動と試合続きで大変なコンディション管理を強いられることになるが、なんとか健康に乗り切ってほしいと思う。
Photo: legavolley.it
